
鉱物・宝石と聞くと、「キラキラしていてキレイなもの」だとか、何億円もするような高価なイメージしかない方、いらっしゃいませんか?

ぶっちゃけ私がそれでした!(笑)
けれど子どもたちが鉱物に興味が出たことをきっかけに、いろいろと調べてみると、「鉱物を知る」ということは、さまざまな自然科学と繋がっていくことに気付かされたのです。
鉱物を構成する元素、地面の下で起きている地球の動き、生物とは異なる長い歴史と時間……。

鉱物とは地球そのものだと言ってもいいくらい!
子どもと一緒に鉱物・宝石を学ぶにあたり、オススメの書籍や絵本、知育グッズをご紹介します。
鉱物・宝石を学べる漫画
瑠璃の宝石
宝石好きだが鉱物の知識に乏しい女子高生のルリは、水晶を見つけようと山に入り、大学院生のナギに出会う。ナギと一緒に鉱物採集に出かけるうち、ルリは鉱物の世界の奥深さや楽しさを知っていく…。
鉱物学を納めた作者による、確かな知見に基づく本格サイエンス漫画。

ルリと一緒に鉱物について学ぶうちに、どんどん鉱物の世界に魅了されていきます!
「サファイアやオパールを探しに行く」というと、海外のイメージがありますが、実は日本は知られざる鉱物大国!
ただ単に鉱物採集する物語ではなく、どうやってその鉱物ができたのかという解説や、産地探索のための地道な科学的アプローチ、一件地味に見える発見の重要さなどが盛り込まれているので、読むだけで楽しく鉱物について学べます。
鉱物・宝石を学べる知育グッズ
宝石鉱物発見カードゲーム
くもん出版発行の知育カードゲーム。
原石から宝石を探し出し、お宝を完成させるゲームで、鉱物や元素にも興味が広がります。

このように裏面は原石の写真、表面はその鉱物に関する解説や硬度、構成元素などが記載されています。

ゲームでは一番左の「お宝カード」をもとに、そのお宝に必要な素材を集めていきます。遊んでいくうちに、自然に宝石の名前を覚えてしまいます。

5歳の次男でも楽しくプレイできるカードゲームです。
また鉱物の構成元素などの知識が問われる、ポーカー的な遊び方もあるので、お子さんの年齢や興味に合わせて、長く楽しむことができます。
学研の科学 ときめく実験鉱物と岩石標本
世界とつながる本物の体験キット「学研の科学」の第5弾。
うすくはがせる雲母や、光を二つの方向に曲げる方解石、ルビーやサファイアの原石コランダムなど、実験ができる鉱物・岩石が12個ついています。
もちろん実験や観察に最適な10倍ルーペや、石を磨くための耐水ペーパーなどもキットに入っています。他に何か用意しなくても、すぐに実験ができるのがうれしいポイント!

本の中の知識だけでなく、実際に鉱物に触れることができるのはうれしい!
鉱物・宝石を学べる図鑑・絵本
小学館の図鑑NEO 岩石・鉱物・化石
お馴染みの子ども向け図鑑「小学館の図鑑NEO」シリーズより、岩石・鉱物・化石。
やはりNEOシリーズは、ドラえもんのオリジナルDVDが最高!
鉱物や岩石の紹介だけでなく、モアイ像やカッパドキアなど世界の石の名所めぐりや、石の加工の工程、さらに化石の成り立ちなど、盛りだくさんの80分です。

もちろん図鑑そのものも情報量がたっぷり!
世界一楽しい 遊べる鉱物図鑑
「遊べる鉱物図鑑」の名の通り、「割る」「浸す」「加熱する」「光をあてる」など鉱物の実験や、鉱物アクセサリーの作り方、さらに鉱石ラジオ工作など、鉱物を楽しむ方法が盛りだくさん!
もちろん鉱物の美しい写真とともに、鉱物の性質についてもしっかり記載されています。
いわゆるカタログ型の図鑑ではなく、鉱物写真の配置もこだわりを感じられるページ構成なので、眺めるだけでも楽しい図鑑です。

集めるだけでなく、鉱物ってこんなに楽しいものなんだと感じられる1冊!
これだけは知っておきたい 岩石・鉱物図鑑
豊富な写真で鉱物の基礎知識を学ぶことができる、子どもの地学入門にぴったりの1冊!
「石って地球のどこで生まれるの?」「岩石と鉱物の違いは?」「岩石サイクルって何?」鉱物に関する疑問について、写真と図解でわかりやすく説明してくれます。
文章が長すぎず、難しすぎないので、ぶっちゃけ子どもだけでなく、鉱石の知識に乏しい大人でも楽しく読めます!

メキシコの「クリスタルの地下洞窟」など、驚きの好物の絶景も!
いしのはなし きれいでやくにたつちいさなちきゅう
鉱物の成り立ちや特徴、宇宙からやってくる石や何億年前の石、さらに動物たちの石の活用法まで、石に関する話を美しい絵とともに学べる絵本。
あくまで絵本の文章量なので、我が家の5歳児も読み聞かせで楽しむことができました。
「ラズライトに方ソーダ石を少々、方解石と黄鉄鉱をひとつまみまぜ、地熱であたためればラピスラズリのできあがり!」なんて、遊び心も楽しい1冊です。

国立科学博物館内にある子ども広場「コンパス」にも、こちらの絵本が置いてありました!
石は元素の案内人
福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」で発行され、評判になった1冊が、満を持してたくさんのふしぎ傑作集として再発行!
結晶を愛する著者が、岩塩の結晶を極小になるまでハンマーで割ったり、銅を取り出すために孔雀石を庭で焼いたり、「著者の顔と思い」が見えてくる科学絵本です。
この世は全部原子からできているということを、石を通して知ることができます。

著者が撮影した元素写真による元素の周期表は必見!
おもしろすぎる鉱物・宝石図鑑
2024年1月発行。かわいいキャラクターとキレイな写真で楽しく読める宝石&鉱物図鑑。
石なのにふわふわなオーケン石や、恐竜の卵のような亀甲石など、おもしろい鉱物がたくさん! もちろん誕生石になっている有名な宝石の特徴についても、わかりやすく解説してくれます。
かわいらしいイラスト付きなので親しみやすく、鉱物1種類につき見開き2ページにおさまっているので読みやすい!

ハンドブックサイズなので持ち運びもしやすい!
あたまにつまった石ころが
お金持ちしか自動車を持っていなかった時代、石を集めるのが好きだった少年は、周囲から「石ころじゃあ金にならんぞ」と言われていた。それでも仕事の傍ら、石を集め続けた彼は、やがて科学博物館の館長になる…。
子どもが石や木の棒を拾ってくると、「それ、拾ってきてどうするの?」と思わず言いたくなる親の心に、「ちょっと待った!」とストップをかけてくれるレ本です。
石に限らず、「好きな物」「興味があること」を大事にし続ける大切さを教えてくれます。

石の知識が載っているわけではありませんが、道端で石を拾ってくる子どもに対して、寛容になれるかも!?
鉱物・宝石の知識をつけて自然科学をもっと楽しく
いかがでしたか?
元素や地球の仕組みなど、さまざまな自然科学と結びついていく鉱物・宝石の存在。私自身もこれからもっと知識を深めて、子どもと一緒に楽しく学んでいけたらと思っています。

今後さらにステキな本に出合えたら、どんどん追記していきます!
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