小学校入学を控えたお子さんたち。「学校ってどんなところかな?」とドキドキしているお子さんはもちろん、親御さんも「小学校でしっかりできるかな」と不安に感じている方もいらっしゃるはず!
やっぱり、至れり尽くせりの幼稚園や保育園とは勝手が違うので不安もいっぱい!
「小学校はこんなところ」「通学路で気を付けること」など、親子で予習することで、小学校入学に前向きになれる絵本をご紹介します。
小学校入学前に新1年生と読みたい絵本
1ねん1くみの1にち
朝の会、授業、休み時間など、小学校1年生の学校での1日をストーリー仕立てで紹介する写真絵本。
写真なので実際の教室の様子がイメージしやすいというところがオススメポイント!
入学後に「自分の学校とここが同じ」「ここは違う」と比べてみたり、「お父さんお母さんの頃はこうだった」と話をするきっかけにもなります。
子どもたちのセリフが吹き出しで描かれているのも楽しい!
しょうがっこうがだいすき
小学校2年生の女の子が、これから小学生になる子に送った16のアドバイス。
「ゆうきをだして おともだちにこえをかけてみよう」「むずかしいとおもうことは れんしゅうしてみよう」「せんせいには きんちょうしていることをつたえてみよう」
現役小学生ならではの視点で、学校で困ったり不安に思うことがないように、細かくアドバイスしてくれます。
「ひらがながかけるように れんしゅうしておこう」の理由が、「自分の名前を書いてくださいって入学式で先生が言うから」など、まさにリアルな現場の意見!
しょうがっこうへいこう
小学校と幼稚園の違いから始まり、通学の仕方や授業の様子、休み時間や保健室の使い方など、小学校での1日を紹介した「遊んで学べる小学校ハウツー本」です。
迷路や間違い探し、クイズなどがたくさん出てくるので、小学校に対して不安に思っていたり緊張している子でも、楽しく絵本を読むことができます。
登校から下校まで、小学校での1日を視覚的に学べるのがうれしい!
給食室のいちにち
食べることが大好きで給食を楽しみにしている子、一方、好き嫌いがあって給食を不安に思っている子。どちらのお子さんにも読んでほしい1冊!
「給食はどうやってできるの?」「栄養士ってどんな仕事?」
身支度から始まって、給食ができあがり、教室に届けられるまでの1日をリアルに描いた絵本です。
あらためて給食の量の多さや、給食室ならではの調理器具に、大人でも驚くオススメの1冊!
らんらんランドセル
小学校1年生から6年生まで、多くの小学生が使用するランドセル。そのランドセルがどうやってできあがるのか、生地が作られランドセルの形に仕上げ、手元に届くまでを紹介した絵本。
ランドセルの部品はなんと200個! 手作業も多い工程です。
これを読むと、自分のランドセルにさらに愛着が出ること間違いなし。
ランドセルの部品を紹介するページでは、「なるほどこうなっているのか!」と大人でも学びが多いです。
7年目のランドセル
日本で6年間の役目を終えたランドセルが、海を越えて、政情が不安定なアフガニスタンに届けられる記録絵本。
学校に行くこともままならないアフガニスタンの子どもたちにとって、ランドセルは宝物。日本にとっては普通の日常生活である「ランドセルを背負って学校に行く」ということが、困難な国もあるということ。
学校や学ぶことについて、親子で考えさせられる1冊です。
入学時にこれを読むことで「ランドセルを大切に使おう」という気持ちも芽生えます。
たろうのおでかけ
たろうは友達の誕生日に、プレゼントを持って動物たちとおでかけ。うれしくて駆け出したところ、街中で「けがをするからだめ!」と止められてしまい…。
交通ルールが学べるロングセラーの人気絵本です。
幼稚園&保育園時代と違って、子どもだけで登校することが多くなる小学校生活。あらためて交通ルールを見直すきっかけにおすすめ。
発行はなんと1966年! 自分も子どもの頃に読んだという親御さんも多いはず。
あぶないときは いやです、だめです、いきません
「あぶない人」「あぶないところ」って何? 「気を付ける」ってどうしたらいいの? 子どもが自分で自分を守るための安全絵本。
見た目だけでなくどういう人があやしい人なのか、あぶない場所はどういうところなのか、クイズ形式も交えてわかりやすく紹介してくれます。
小学生になりひとり行動が増えてくる前に、親子で再確認しておきたい1冊です。
子どもがきっぱり「いやです、だめです、いきません」と断れば多くの犯罪者があきらめるという統計など、親向けのページも必見!
すごいね!みんなの通学路
世界各国の通学路を紹介した写真絵本。ただし通学路といっても、そこは急な川!? 険しい山道!? 今にも落ちそうな高いがけ!?
ボートに乗ったりロープをつたったり、驚きの通学風景写真がいっぱい。
自分の通学路を比べながら、「それでも学校に行って学びたい」ということについて、あらためて考えさせられる1冊です。
日本が世界の常識なわけではない、ということがよくわかる絵本です。
すきなこと にがてなこと
「ぼくはスポーツが好き。でも発表は苦手。発表の時は話すのが好きなりんちゃんが一緒に発表してくれる。そのりんちゃんは動物が苦手。飼育係の時は動物が好きなけんちゃんが手伝ってくれる…」
誰しも好きなこと、苦手なことがあるのだということ。
多様な社会を生きる一歩として、まずクラスの中で「苦手なことがあってもいい」と自分を認め、他者を認めるきっかけになる絵本です。
苦手なことを克服することもステキだけれど、それ以上に、苦手なことも好きなことも当たり前にある自分を受け入れること。その大切さに気付かされます。
虫ガール ほんとうにあったおはなし
小さなころから虫が好きなソフィア。けれど小学校に入ると、虫が好きなことが原因でいじめられるように…。そんなソフィアのもとに世界の昆虫学者たちからメッセージが届き、「好きでいていいんだ」という自信を取り戻していく物語。
「自分が好きなものは大切にしていい」というメッセージとともに、「自分が苦手だからといって他者を批判してよいのか」ということを気づかされる1冊です。
我が家の息子は昆虫好きなので、小学校に入る前、その「好き」が失われないように何度もこの絵本を読み聞かせしました。
教室はまちがうところだ
「教室はまちがうところだ」という詩を絵本化した1冊。
手をあげて発表することはドキドキするかもしれない。けれど「まちがうことをおそれちゃいけない」と励まし、まちがう中で本物を見つけていくのだというメッセージが込められています。
小学校入学前だけでなく、入学後も授業に馴染めず壁にぶつかってしまった時は、ぜひ親子で読みたい絵本です。
「まちがってもいいんだ」という雰囲気の教室は、本当にステキだなと思います
ぼくとがっこう
入学を控えたお子さん以上に、その親御さんに読んでほしい1冊。
学校へ行き始めたぼく。学校はうちじゃないし、先生はおかあさんじゃない。すぐには学校に馴染めない中で、少しずつ成長し、やがて学校を離れる時がくる…。
小学校6年間、長いように見えてあっという間に過ぎ去ってしまうのだということを、あらためて感じ、その愛おしい時間を大切にしたいと思える絵本です。
谷川俊太郎さんの言葉と、はたこうしろうさんの絵がステキで、読み聞かせをしていて思わず私が感極まってしまいました。
小学校入学前に絵本で予習しよう
いかがでしたか?
絵本は絵や写真で表現されているので、お子さんにとって未知の場所である小学校というところが、どういうものかイメージが付きやすいのではないかと思います。
ぜひうまく絵本を活用して、親子で小学校入学が楽しみになるきっかけになったらいいなと思います。
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