「子どもが昆虫に興味が出てきた」「自然と触れあってほしい」「子どもの観察力を伸ばしたい」
そんな理由で親子で昆虫採集に挑戦するご家庭も多いはず。
ところが膨大な種類がいる昆虫。ようやく見つけて図鑑で調べてみても、どれだかわからない!ってことはよくある話…。
せっかくなら名前を知りたい!
昆虫採集&昆虫観察で、昆虫の名前を調べるのに最適な昆虫図鑑をご紹介します!
虫の名前がわかる!虫捕りにぴったりな昆虫図鑑
バッタに見えるけれど、これは本当にバッタ?それともイナゴ?
チョウを捕まえたけれど、翅を広げないと模様がよくわからない!
図鑑を見ても昆虫の名前を見つけるのはとってもむずかしいです。その原因のひとつは、図鑑の昆虫写真が標本写真であること。
生きている姿と標本写真だと、印象が違ったり、形や色が変わってしまう場合があります。
まずは「これさえ持っていれば安心!」というオススメ3冊をご紹介します。
これで間違いなし!基本の昆虫図鑑3選
学研の図鑑LIVE 昆虫新版
2022年にリニューアルされた「学研の図鑑LIVE」の昆虫新版。
子ども向け昆虫図鑑の中でダントツ1位の掲載数を誇り、その2,800種すべてが生きた状態のまま撮影された写真!
昆虫採集で見た状態のままの姿が掲載されているため、比較しやすく、昆虫の名前を調べるのに最高の1冊です。
子ども向け図鑑なので、子どもが開いて読みやすく、付属DVDもリニューアルされて内容がさらに充実!
チョウは採集すると鱗粉が取れてしまうので、すべて幼虫から育てて成虫を撮影したというこだわりっぷり!
日本の昆虫1400
LIVEは重くてかさばるので、野外に持って行きにくいという方にオススメなのは、ポケット図鑑「日本の昆虫1400」。
アキアカネとナツアカネ(どちらも赤とんぼ)など、見た目がほとんど同じ種類の特徴が細かく書かれていて、見分け方のコツがわかります。
こちらも生きた昆虫が白バックで撮影されているので、見つけた昆虫と照らし合わせながら昆虫の名前を調べるのに最適です。
さまざまな野外観察センターに置かれていて、スタッフさんたちも使っている定番のポケット図鑑です!
くらべてわかる昆虫
「いきなり掲載数が多い図鑑を使っても、逆に調べたい昆虫が見つけられない!」という場合は、こちらの本がオススメ。
身近で出会う頻度が高い昆虫750種類にあえて絞ってあり、昆虫採集初心者にぴったりの1冊です。
見開きページに似た種類が並び、識別ポイントもばっちり掲載されているので、種類を見分けるのに最適!
我が家は昆虫採集をはじめたばかりの頃、この本のおかげでバッタ&イナゴが識別できました!
初めての昆虫採集で活用したい本3選
初めて昆虫採集に挑戦する場合、意気込んで行ったのになかなか昆虫を見つけられない!ということもよくある話。
親子でがっかりしてしまわないよう、初めての昆虫採集にぴったりな3冊をご紹介します。
昆虫採集を継続して楽しめるように、ぜひ押さえておいて欲しい本です!
むしたちのさくせん
初めての昆虫採集でなかなか昆虫を見つけられないのは当たり前の話。なぜなら虫たちは、かくれんぼの天才だから!
虫たちの驚きの擬態の技が掲載されている1冊です。
これを読んだうえで昆虫採集に行くと、万が一昆虫を見つけられなくても、「やっぱり虫たちはかくれんぼが上手だね!」と、前向きに考えることができるかも。
我が家も幼児期の子どもと初めて昆虫採集に出かけた時、なかなか見つけられませんでしたが、この本のおかげで「やっぱり昆虫すごいねー!」という話ができました。
身近なアリ けんさくブック
たとえ他の昆虫が見つけられなくても、冬でなければアリだったら見つけられる可能性大!
アリって全部同じだと思っていませんか? せっかくなのでアリを使って、種類を見分ける挑戦をしてみるのもオススメ。
こちらの「アリけんさくブック」では、アリの色や大きさ、アリが巣を作る場所や形なども掲載されているので、アリの名前を調べるのにこれ以上ない1冊です。
日本にアリってこんなにたくさんの種類がいたんだ!と驚きます
クモの巣図鑑
アリと同様に高確率で見つけられるのがクモの巣!
こちらのクモの巣図鑑では、クモの種類によって違うクモの巣の形や、巣を作る場所について細かく掲載されています。
クモの巣はあるけれどパッと見では巣の主がいない!という場合でも、よく見ると実は、巣のどこかに隠れる場所が見つけられるかも。
似たような巣でも、「町にいる種類」「山にいる種類」など生息場所が書かれているので、識別しやすい!
さらに細かく調べたい人にオススメガイドブック5選
「とっても小さい虫」や「季節によって見られる虫」など、さらに細かく昆虫を調べたい!という方にオススメの図鑑5選をご紹介します。
小さな小さな虫図鑑
実はチョウやトンボのように大型で派手な昆虫よりも、実はじっくり探してみると見つかるのが、葉の上にいるとっても小さい虫たち。
アブラムシの仲間やハムシと呼ばれる仲間など、虫メガネで見ないと詳細がわからないような小さな小さな虫を紹介している1冊です。
せっかくなら小さい虫の名前も調べてみたい!という方はぜひ!
手すりの虫観察ガイド
公園の中にある「手すり」に注目した昆虫図鑑。
大型の昆虫を走って追いかけるのもいいけれど、よく見ると手すりの上や裏にひっそりと昆虫が生息していることも。
基本の図鑑では載っていなかったり、調べにくいマニアックな虫も多数掲載! 公園の手すりを見に行きたくなる図鑑です。
春夏秋冬でわかれているので、昆虫の名前を調べやすいのもうれしい!
虫のしわざ観察ガイド
虫が葉を食べた「食痕」や、巣などを見つけるのも昆虫観察のひとつ!
昆虫と違って植物は動かないので、じっくり観察することができます。そういう視点で自然を観察すると、さらに楽しみも倍増!
残された虫の痕跡から、その虫の正体を探るのに最適なガイド本です。
本体を見つけられなくても、「ここにあの虫がいたんだ!」と探偵気分で楽しめます
街なか葉めくり虫さんぽ
昆虫探しは山や公園に行かないとできないと思っていませんか?
「街中で昆虫観察はできない」という思い込みを一蹴してくれるガイドブック。
街路樹や、家の前に置かれた小さなプランターなど、ちょっとした場所にも潜んでいる昆虫たちを紹介。
春夏秋冬ごとに、「この木にはこんな虫がいる」という紹介の仕方なので、昆虫観察初心者にもとってもわかりやすく、昆虫探しの手掛かりになります。
昆虫だけでなく、街中でよく見かける花や木についても知ることができました!
丸山宗利・じゅえき太郎の㊙昆虫手帳
人気昆虫学者・丸山宗利先生の昆虫手帳、という形で紹介された1冊。
「11月7日 弱ったオオカマキリが道路で身体をあたためていた」
手帳の名のとおり、365日分のカレンダーに添えられるように昆虫情報が掲載されているので、どの時期にどんな昆虫を見つけられるのかという目安になります。
日記の下に書かれたマメ知識は、驚きがいっぱいなので要チェック!
じゅえき太郎さんのゆる~い昆虫イラストがとってもかわいい!
昆虫図鑑を持って親子で外に出てみよう!
いかがでしたか?
昆虫採集、特に親御さんに経験があまりないと、一歩を踏み出すのもなかなか大変だと思います。
私自身、子どもが昆虫好きになるまで、昆虫採集経験はほとんどありませんでした
けれど昆虫探しや昆虫観察によって、子どもの観察力は格段に上がるはず!
ぜひ昆虫図鑑&ガイド本をうまく活用して、野外活動を楽しんでもらえたらと思います。
コメント