「何かを作るのが好きな子」「発明家に憧れている子」そんなお子さんも多いはず。
ところが意外にも、発明の絵本はなかなか見つからない!?
我が子も工作大好きタイプなので、当時、発明絵本を探しまくりました!
「物作りが好きになってほしい」と思っている親御さんにもオススメの、発明絵本をご紹介します。
失敗はこわくない!ワクワクする発明絵本
発明絵本は「物作りの楽しさ」だけでなく、「問題を解決するためのアイデア」や「失敗してもあきらめない心」を教えてくれます。
子どもの失敗に対して、親はどういう声かけをしたらいいかも、発明絵本から学べます!
はつめいだいすき
イジーは発明が大好きな女の子。「スパゲッティのぐるぐるまきマシン」など、奇想天外な発明品を生み出すが、失敗するたびに「もうやだ!」と癇癪を起こしてしまう。
ある時、飛べなくなったカラスに出会ったイジーは、カラスの新しい羽を作ってあげようとするが…。
イジーのユニークなアイデアがとても楽しい発明絵本。
イジーが癇癪を起こすたび「あきらめなさんな」と励ますおじいちゃんもステキ!
はつめいたいかい
「はつめいだいすき」の続編。
発明大会に出場することになったイジーは、相棒のカラスとともに発明島へ。他の参加者からの妨害を受けながらも、イジーが発明したものとは…?
個性的な大会参加者たちが作り出すおもしろ発明品がたくさん!
環境エネルギーや物を大事にする考え方も一緒に学べる1冊です!
しっぱいなんかこわくない
世界一のエンジニアになることを夢見るロージー。けれど小さい頃、自分の発明品をみんなに笑われてから、夜にこっそりと発明をするようになってしまう。
ある時、ロージーは大おばさんのために空飛ぶメカを作ろうとするが、失敗ばかり。「もうやだ」と投げ出そうとしたロージーに、大おばさんがかけた言葉とは?
「ステキな失敗の仕方」を学べる発明大好き少女の絵本。
ロージーのセリフ「いまのしっぱいはだいせいこう」という前向きな心は、親子ともにマネしたいところ!
せんろはつづく
竹下文子&鈴木まもるによる人気シリーズを、あえて「発明絵本」としてご紹介したい!
みんなでどんどん線路を繋げていく物語。「山があった、どうする?」そうだ、トンネルを掘ろう。「川があった、どうする?」そうだ、橋をかけよう。
問題にぶつかった時、そこで投げ出さずに、「こうしたら解決できる!」と考えアイデアを出す大切さを学べる絵本です。
竹下さんのテンポのよい文章は、読み聞かせしていると、とてもきもちよくて大好きです!
続編シリーズも何冊も発行されているのでオススメ。
おたすけこびととハムスター
「おたすけこびと」と呼ばれるたくさんのこびとたちが、工事作業車に乗って、人間からの依頼を達成するシリーズ絵本。
今回は怪我をしてしまったお父さんのかわりに、ハムスターのおもちゃを作ります。
ちいさなこびとたちが、クレーン車やブルドーザーなどを巧みに使い、巨大なおもちゃを作り上げていく様子にワクワクする1冊です。
工作好きのお子さんはもちろん、働く車好きのお子さんにもオススメの絵本です!
バムとケロのそらのたび
犬のバムとカエルのケロちゃんの日常を、オシャレでポップなイラストで描いた人気シリーズ第2弾。
「そらのたび」では、バムのおじいちゃんから届いた飛行機のパーツを、バムとケロちゃんが組み立てるところから物語が始まります。接着剤で貼り合わせて、ゴーグルをつけて塗装して…。工作好きのお子さんなら絶対ハマるシーン!
果たしてバムとケロちゃんの空の旅の行方は…?
工作好きな長男、幼稚園入園前からだいすきな絵本で、よくバムケロ飛行機の絵を描いていました!
バッタロボット
ふしぎなロボット「バッタロボット」に乗って、世界を旅する自然科学絵本。
ボルネオやオーストラリア、ニュージーランドのさまざまな動物や昆虫が登場! けれど今回注目したいのは、このバッタロボット。
松岡達英さんの細かい描写で描かれるバッタロボットの内部は、思わずときめく憧れの発明品です。
もちろん、さまざまな生き物が登場する冒険絵本としても楽しめる1冊!
5ひきのすてきなねずみ まちのじどうしゃレース
困った時にはアイデアと工作で解決する5匹のねずみたちのシリーズ絵本。
ねずみたちの自動車レースが開催されることを知った5匹のねずみ。空き缶や捨てられていた電池を使ってステキなレースカーを作るが、ライバルのおもちゃ屋ねずみの車はスピードが速くて…。
自動車レースの勝敗の行方に、ハラハラワクワクが止まらない1冊です。
5匹が工夫を凝らして車を作り上げていく場面は、工作好きにはたまらない!
リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険
1912年、ドイツのハンブルグに住む知りたがり屋のねずみは、仲間が人間につかまったのをきっかけに、海を渡って安全な国へ行くことを決意。
「そうだ。空を飛ぼう!」本の知識を頼りに、設計やデザイン、材料調達などすべて自分ひとりで取り組んでいくねずみ。やがてニューヨークに向けて、ねずみの飛行機は飛び立つが…。
ねずみが試行錯誤をしながら飛行機を作り上げていく場面は必見!
大西洋単独無着陸横断に成功したチャールズ・リンドバーグをモデルに、空飛ぶねずみの大冒険を描いた絵本。
思わずため息が出るほど美しい街並みの絵! 低年齢のお子さんでも、絵だけで充分楽しめる1冊です。
「ネズミの大冒険」シリーズは、リンドバーグ以外にも3冊発行されています。
タトゥとパトゥのへんてこマシン
タトゥとパトゥが考え出した、へんてこだけれどユニークな発明品が楽しい絵本。
朝の支度をすべて自動でやってくれる「全自動おめざめ機」など、頭が固くなった大人には到底思いつかないびっくりアイデアが満載!
困ったことが起きても、それを嘆くばかりではなく、「どうやったら解決できるか」を考えさせてくれる1冊です。
へんてこ発明品のおもしろ使用例が詳細に描かれているので、思わず隅から隅まで読みたくなっちゃう!
ぼくは発明家 アレクサンダー・グラハム・ベル
発声方法を教える父親と難聴の母のもとに産まれたアレック。子どもの頃から音や声が出る仕組みに興味を抱き、兄と一緒に「おしゃべりマシーン」などを発明!
やがて周りの人たちを助けたいと考えたアレックは、もっと人の役に立つ発明がしたいと考えるようになり…。
電話を発明したアレクサンダー・グラハム・ベルの伝記絵本。
アレックの発明品第1号は、友達のお父さんのために作った、小麦の殻を簡単に剥く機械!
時計つくりのジョニー
手が器用な男の子・ジョニーは、大きな振り子時計を作ろうと思い立つ。
ところが両親はジョニーの話を聞いてくれず、学校の友達もジョニーを馬鹿にする始末。さらにジョニーは、時計の材料である振り子や針を手に入れなくてはならず…。
少しずつ形になっていく時計にワクワクしながら、好きなことに夢中になる素晴らしさを教えてくれる絵本です。
大人が子どもの話を聞かず、「そんなことできないよ」と決めつけてしまう愚かさに、親として反省させられます…。
他にも発明につながる絵本がいっぱい!
「子どもと作りたくなる秘密基地絵本」にも、発明絵本に通じる絵本がいくつもあるので、あわせてオススメ!
発明絵本を読んで親子でワクワクしよう!
いかがでしたか?
発明絵本を通して教訓や学びもいっぱいありますが、まず一番大切なのは、おもしろいアイデアや発明品にワクワクすることかなと、個人的には思っています。
ぜひ親子で絵本を通してワクワクの時間をお過ごしください。
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