あたたかい日差しが注ぐ季節になると、やってみたくなるのがステキな庭づくり!
けれども、庭づくりって大変そうだし、そもそも家に庭がないし……そんな方も多いはず。まずはお子さんと一緒に、絵本を楽しむところからいかがでしょうか?
読んでいるだけでワクワクするステキな庭づくりの絵本をご紹介します。
庭づくりの絵本~庭づくりの基本
日本の絵本から海外の絵本まで、さまざまな庭が登場する絵本をご紹介します。
庭をつくろう!
庭づくりの絵本といえば、必読なのはこちらの絵本!
広い庭のある家に引っ越してきたバンジャマン一家。けれどずっと空き家だったその庭は荒れ放題。
庭を整備し、種を植え、ガーデニング仲間と出会い、バンジャマン一家が自然と寄り添いながら、庭を作り上げていく様子を描いた絵本。
描写の美しいイラストは、大人も何度も読み返したくなります。
くまのこミンのおはなばたけ
人気シリーズ「くまのがっこう」を手がける、あいはらひろゆき&あだちなみの絵本。
くまのこミンはお兄ちゃんたちと一緒にお花畑作りに挑戦! ウキウキ気分で花の種を植えていると、庭に大きな穴を発見します。果たしてその先にあったものとは?
並んだたくさんの花の種や、ウキウキしているミンの姿に、自分もお花畑作りに挑戦したくなる1冊です。
「くまのがっこう」シリーズはこちら!
ハーニャの庭で
「チリとチリリ」シリーズでおなじみの、どいかやさんの絵本。
山の小さな家にある庭を舞台に、猫のハーニャの視点から、季節の移り変わりを楽しめる絵本です。
自身も森の中の家に住み、自然や動植物に愛情を注ぐ作者の思いが感じられる、やさしさにあふれた1冊です。
「チリとチリリ」シリーズはこちら!
おじいさんの小さな庭
おじいさんの小さな庭に咲いたヒナギクは、隣の華やかな庭に憧れていました。そこでおじいさんは隣の庭にヒナギクを植えてやります。ところが隣の主人はヒナギクを引っこ抜いてしまい…。
美しい色合いの庭の絵と、おじいさんの優しさがいっぱいにあふれた物語です。
他の家の庭に勝手に入って勝手に植えるのは、正直NGな行為ではあるんですが! 庭の描写の素晴らしさにいつまでも眺めたくなる絵本です。
スミレひめのにわづくり
自分にぴったりの庭を作りたいスミレひめ。プリンセスだというのに、庭の設計図まで書いてやる気いっぱい! ブランコに小屋、静かに読書する場所にお弁当を食べる場所…。
スミレひめたちと一緒に、完成が待ち遠しくなる庭づくり絵本です。
ネズミたちが登場人物のファンタジーかと思いきや、「数日で終わる仕事ではありません」と庭づくりの大変さがしっかり描かれている本格派です。
たね そだててみよう
種はどのように芽をだして成長するのか。簡単にできる実験を通して、種がもつ驚きの力を描いた科学絵本。
ラストのページでは、「ためしてみよう」と実際に親子で挑戦できるおうち実験について紹介されています。
どんぐりも種であり、ゆっくりゆっくりと成長していくも話も!
ポットくんとミミズくん
花がだいすきなポットくんは、庭の落ち葉を食べていたミミズくんと出会いお友達に。ミミズくんが教えてくれるトンネルの掘り方や、ミミズたちの赤ちゃんの話は、驚きがいっぱい!
土いじりには欠かせない、ミミズがもつ役割を教えてくれる1冊です。
ポットくんシリーズは、ほかにもポットくんがタンポポの綿毛と出会う物語や、アゲハの幼虫と出会う物語などが発行されています。
ウエズレーの国
ウエズレーは自分の庭に種を蒔き、新しい植物を育て始めます。その植物を使ってウエズレーが生み出したのは「文明」。
ウエズレーの発明と発想によって、ただの庭が変化していく様子に、ワクワクが止まらない絵本です。
庭に作ったハンモックに寝そべって、夜空を眺めながら寝るなんて、大人も子ども憧れ!
ひみつの花園
両親が亡くなり、おじの家に引き取られたメアリーは、10年間閉ざされていた「花園」を見つけます。荒れ放題だった庭がよみがえるにつれて、この屋敷に隠された秘密が解き明かされていき…。
花園を舞台に、気難しやだったメアリーと、彼女が出会う少年の成長を描いた名作。
10歳までに読みたい世界名作シリーズは、イラストが多めで、取っつきにくいイメージがある名作本も、読みやすく作られています。
庭づくりの絵本~ベランダ・家の中
庭がなくても大丈夫!? 家の中&ベランダで園芸や自然と触れ合っている絵本をご紹介します。
はちうえはぼくにまかせて
夏休み、少年トミーは近所の人たちから鉢植えの世話を引き受ける仕事を始めます。トミーの手によってぐんぐん成長する鉢植えの植物たち。やがて家の中はジャングルのようになっていき…。
植物だらけの部屋は、暮らすのは大変そうですが、どこか憧れてしまう物語です。
最初は渋い顔をしていたおとうさんが、トミーの行動を見ているうちに、どう変化していくのかも見どころ!
おじいちゃんとテオのすてきな庭
ステキな庭がある家に住んでいたおじいちゃんが、バルコニーしかないアパートに引っ越してしまう。おじいちゃんの庭が好きだった孫娘のテオは、おじいちゃんと一緒に、バルコニーに大きなキャンバスを置き、そこに庭の絵を描き始めます。
「庭をつくる」という概念を変えてくれる、新しい庭づくりの絵本です。
絵本の中に出てくる花の絵が、まるでアートのように素晴らしいところも注目!
ぼくとサンショウウオのへや
森で見つけたサンショウウオを連れて帰ることにしたぼく。
「サンショウウオはどこで寝るの?」「だれとあそぶの?」「エサはどうするの?」……おかあさんの問いに対して、ぼくの回答はただの飼育方法ではなく、部屋を森に変えてしまうというものでした。
森になった部屋の自然の美しさとともに、生物多様性を考えるきっかけになる絵本です。
巻末のあとがきには、両生類の詳しい情報や、作者の自然に対する思いなどが掲載されています。
庭づくりの絵本~森
庭というには壮大すぎる「森」での楽しみ方を描いた絵本をご紹介します。
ぼくたちのかしの木
ぼくと妹は森の真ん中にあるいとこの家に遊びに行きます。いとこのニッキーに案内されて、ぼくたちがたどり着いたのは大きなかしの木。ぼくたちはそこで小屋を作り、秋にはきのこ狩りなどをして、森での時間を楽しみます。
四季の移ろいとともに変化していく森の様子を、少年の目を通して描いた絵本です。
病気の木の選別など、適切に木を伐採する「森のしごと」についても描かれています。
すばこ
鳥が好きなドイツ貴族の男爵は、自分の森にもっと多くの鳥が来てもらえるよう、巣箱を作ることを思いつきます。ある時、地域一帯にハマキムシの幼虫が大量発生。ところが男爵の森だけは、その被害をまぬがれていて…?
鳥の巣箱が作られるようになった起源と、その楽しみ方を描いたノンフィクション絵本。
巻末にはさまざまな素材で作られた、いろいろな形の巣箱の写真が載っています!
庭づくりの絵本~庭づくりの知識本
むずかしすぎず読みやすい、お子さんとも楽しめる園芸書をご紹介します。
みんなの園芸店
初心者向け園芸書の決定版! 「園芸書」というと堅苦しいイメージがありますが、豊富なイラストと適度な量の文字数で、絵本のように楽しめる本です。
春夏秋冬それぞれの季節に適した庭づくり情報はもちろん、鉢で育てる椿や柑橘類、多肉植物やサボテンの育て方、秋の七草の鉢寄せなど、手軽に園芸を楽しむ方法も掲載!
植えると大きくなりすぎる木や、どの果実にどんな鳥が来るのかなど、とにかく幅広い情報満載で、庭づくりや園芸の楽しみ方を網羅した1冊です。
情報の量と幅広さに驚く園芸書!「花屋さんをのぞいてみよう」など、家に庭がなくても楽しめる内容もあります。
庭づくりの絵本から自然を楽しもう
いかがでしたか?
ステキな庭の絵本に親子で憧れるもよし、花の種を買いに行ってみるもよし、ご家庭にあわせた楽しみ方をしてもらえたらと思います。
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