
「お子さんに芸術体験をさせてあげたい」「音楽に触れさせてあげたい」そう考える親御さんも多いはず。
音楽の入口としても絵本はオススメ!
舞台裏を描いた絵本、オーケストラの絵本、楽器作りの絵本、さらにはクラシック曲が聴ける絵本など、多種多様な音楽絵本が揃っています。

我が家のオススメ音楽絵本をご紹介します!
親子で音楽を楽しむ音楽絵本
演奏会
はじめてのオーケストラ(おとがなるしかけえほん)
「弦楽器の音」「木管楽器の音」など、オーケストラだからこそ聴ける音について、楽しく学べるしかけ絵本。ボタンを押すと音が流れます。

1つ目のチューニングの音は、まさにオーケストラならでは! 演奏会に行くと、演奏開始前に実際に聴ける音です。
おとがなるしかけえほんシリーズ
「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」「ヴィヴァルディの四季」「動物の謝肉祭」を、美しい絵とともに音楽を楽しめるしかけ絵本。
ボタンひとつで演奏が流れるので、子どもが自分で音楽を楽しめます。

曲に慣れ親しんでおくと、実際に演奏会に足を運ぶハードルが、ぐっと低くなります!
はじめてのオーケストラ
世界的指揮者・佐渡裕が手掛けた絵本。小学生の女の子が初めてコンサートに行き、父親が指揮するベートーヴェンの「第九」を聴く物語。
第1楽章から第4楽章まで、それぞれの楽章で女の子が感じたイメージが、丁寧に描かれています。

実際に「第九」を楽章ごとに少し聴いて、確認しながら読むと、「このメロディーを女の子はこう感じたんだ!」とより楽しめます。
1000の風1000のチェロ
チェロ教室に通う少年は、阪神大震災で被災した少女に出会い、やがて2人は、1000人のチェロ奏者が集う「大震災復興支援コンサート」に出演することに。
惹きこまれるようなラストの演奏シーンは必見!

作者の伊勢英子さんもチェロ奏者で、1998年、実際に「1000人のチェロ・コンサート」に出演しています。
JAZZ DOG ジャズドッグ
「犬はみんなロックが好き」「猫はみんなジャズが好き」そんな世界で、ジャズに心を惹かれ、自分自身の音楽を探し求めた子犬、ハリーの物語。
音楽ってステキだな!と心があたたかくなる1冊です。

ロックやジャズに特化した絵本はあまり見かけないので新鮮!
楽器の絵本
小学館の図鑑NEO 音楽
世界の音楽や、世界の楽器約300種類を紹介した音楽図鑑!
各ページにQRコードが掲載され、掲載楽器の音色を手軽にスマホで確認できるのがうれしい。

毎度おなじみドラえもんDVDには、世界のさまざまな民族音楽が収録されています!
月刊たくさんのふしぎ おもしろい楽器
福音館書店「月刊たくさんのふしぎ」2011年9月号。
中南米には日本では見たことがないような奇想天外な楽器がたくさん! 実際に演奏している写真が数多く掲載されているので、「人々の暮らしの中の音楽」がイメージできます。
また中南米にさまざまな音楽があふれている理由を、歴史とあわせて解説!

小学館の図鑑NEO「音楽」と合わせて使えば、どんな音の楽器か知ることもできます!
ぼくと楽器はくぶつかん
遠足で「楽器博物館」を訪れた少年が、世界中のさまざまな楽器を鑑賞する物語。
骨でつくった笛やアルマジロのギターなど、登場する楽器はおもしろくて驚くものばかり!
楽器にまつわる歴史や、音が出る仕組みなどを、先生が少年に丁寧に解説してくれるので、知識も深まります。

見返しに描かれた109個の楽器のイラストは圧巻! 楽器の名前や発祥の地も一覧になって掲載されています。
楽器を作る絵本
チェロの木
少年の父親はヴァイオリンやチェロを作る楽器職人。ある日少年は、父親が作った楽器を愛用するチェリストに出会い、チェロの音色の中に森の風景を感じる…。
美しい季節の情景と、少年の心の成長を描いた絵本。

いせひでこさんの美しすぎる絵は必見です!
おんがくかいのよる 5ひきのすてきなねずみ
「5ひきのすてきなねずみ」シリーズの1冊。音楽会を開くことにした5匹のねずみは、それぞれ思い思いの材料を使って、オリジナルの楽器を作ることに!
ねずみたちの発想力&工作力にワクワクするシリーズです。

ねずみたちの視点から見える町の様子もとっても魅力的!
キュッパのおんがくかい
音楽隊に入り、トランペットを担当することになったキュッパ。でも上手に吹けず、ついに音楽隊を追い出されてしまいます。
やがて身近にあるものでも音楽を作れると気付いたキュッパは、独自の楽器で音楽会を開くことに。

キュッパが作ったさまざまな楽器がとっても楽しそうな1冊!
つくってあそぼう楽器工作
身近にあるものを使って楽器を作る工作ブック。
カップめん容器のボンゴ(太鼓)や、缶を使ったウォーターベルなど、カラフルでかわいらしく、作ってみたくなるような楽器がたくさん!
楽器ができあがったらおうち演奏会を開いてみるのもオススメ。

実際の楽器を数多く揃えるのは難しいけれど、これならオーケストラも作れるかも!?
ピアノ
クマと森のピアノ
「クマと森のピアノ」シリーズ3部作。MOE絵本屋さん大賞ベスト10入賞作品。
森の中でピアノに出会ったくまのブラウンが、ピアニストとして成功し、さまざまな音楽仲間に出会い、そしてまた森へ戻っていくまでの「音楽との一生」を、3冊にわたって描いたシリーズ。

成功物語だけではなく、さびしさや葛藤などの感情や、友情なども丁寧に描かれています!
ピアノ
新しい家に引っ越してきたのんちゃんが、トイピアノで「カノン」を演奏していると、隣の森の中から同じ「カノン」の演奏が聴こえてきます。音に導かれてのんちゃんが森を進んでいくと…?
まるで本当に音が聴こえてくるような、優しさにあふれた絵本。

ピアノや音楽が、宝物のように感じられる素晴らしい1冊!
60秒のきせき 子ねこがつくったピアノ曲
音楽家のモシェは、出会った子ネコにケツェルと名前をつけます。やがてモシェが作曲に行き詰った時、鍵盤の上をケツェルが歩いたことで、奇跡のような音楽が生まれます。
実話をもとにして生まれたピアノ曲の物語。

実際の曲のタイトルは、ピアノのための小曲「四本のあんよ」。作曲者はケツェル!
ピアノはっぴょうかい
初めてのピアノの発表会に緊張して舞台袖にいるももちゃん。そんなももちゃんに、ねずみが「私たちも発表会しているの!」と声をかけます。小さなドアの向こうでは、ねずみたちがサーカスやバレエなどを披露していて…。
発表会のドキドキを、「楽しみ」に変えてくれるステキな1冊です。

舞台袖で緊張感しているリアルさと、ねずみが出てくるファンタジーさが、巧みに融合された絵本です。
舞台裏
105にんのすてきなしごと
104人のオーケストラ団員と1人の指揮者、全部で105人の「ふつうのひと」が、演奏会本番を迎えるまでを観察した絵本。
物語の始まりは家でシャワーを浴びるところから!?
着替えの方法も人それぞれ、ホールまでの移動方法も人それぞれ。そんなバラバラの人間が集い、ひとつの音楽を作り上げるまでを描いた1冊。

オーケストラの人数の多さと、その全員が心をひとつにして音楽を作るというすごさを、あらためて感じることができます。
ぼくとオーケストラ
音楽好きの少年が、オーケストラのチェロ奏者の叔父に案内され、演奏会当日のホールを訪れる物語。
ホール裏の「楽屋口」や楽屋、まだ演奏者が現れていないステージの様子など、普段はなかなか目にできない舞台裏が、細かく再現されています。
「叔父が少年に説明する」という流れで、用語の説明もしてくれるのがうれしい!

管楽器は1人ずつ楽譜を見ますが、ヴァイオリンなどの弦楽器は2人で譜面台がひとつなど、描写がとってもリアル!
ぼくとオペラハウス
オペラハウスで歌劇「ヘンゼルとグレーテル」を鑑賞した少年が、翌日、祖父にオペラハウス内を案内してもらう音楽絵本。
舞台より低い位置にある「オーケストラピット」や舞台美術、歌手に台詞を伝える「プロンプター」が隠れている「プロンプターボックス」など、コンサートホールとは違うオペラハウスならではの工夫がいっぱい!

なかなか見られない舞台裏に私も興味津々!
音楽絵本を楽しんだ後は、ぜひコンサートへ!
いかがでしたか?
今はあちこちで子ども向けクラシックコンサートが開催されているので、お子さんが音楽に興味を持ったら、ぜひ親子でコンサートを楽しんでみてください。
コメント