
種をまき、芽が出て、花が咲いて実になる――。そんな畑での体験は、子どもにとって貴重な経験に!
「せっかくなら野菜について親子で学びたい」「収穫体験をする前に、この野菜がどうやって大きくなったのか教えてあげたい」
そんな時にぴったりの野菜の絵本・畑の絵本をご紹介!
中には「ベランダで作物を育てる話」や「家の中で簡単にできる栽培方法」が載っている絵本もあるので、ぜひチェックしてみてください。
野菜の絵本・畑の絵本
図鑑&野菜について学べる絵本
小学館の図鑑NEO 野菜と果物
さまざまな野菜と果物の情報が1冊にまとまった大人気図鑑。
花が咲き実を結ぶまでの過程、栽培時期、産地など、ぎゅっと情報が詰まった1冊です。

ヘーゼルナッツの木の成り方など、大人でも知らなかった情報が満載!
どーんとやさいシリーズ
それぞれの野菜が芽を出し成長するまでの過程を、写真のような繊細なタッチの絵と、テンポ感のある文章で紹介する絵本。
該当野菜を育てたり収穫する予定があるお子さんは、ぜひ一度読んでほしいシリーズ。

擬態語が多めの楽しい文章なので、小さいお子さんにもオススメ!
やさいのがっこうシリーズ
「なんだ、野菜たちが擬人化されたファンタジー絵本か」なんて侮ることなかれ!
「トマトがどうやって赤くなるのか」「とうもろこしの長いヒゲはどういう意味があるのか」「いちごはなぜ野菜なのか」など、物語を通して野菜の知識が身に付くシリーズです。

特に「なすびせんせいのおはなし」は、沈む野菜と浮く野菜がわかったり、小学校受験定番の知識も身に付く内容!
畑仕事を楽しむ絵本
ナナコのキッチンガーデン
ナナコがおばあちゃんの庭の畑「キッチンガーデン」をお手伝いする話。
うねを作ったりする土の準備から始まって、「鳥に食べられない種のまき方」や、「間引きして大きく育てる手入れの仕方」など、収穫して美味しくいただくまでの過程が丁寧に描かれています。

3月から始まって、月ごとに話が展開していくのがリアル! さまざまな夏野菜が登場します。
エディのやさいばたけ
「自分の畑を作りたい」と言いだしたエディに、おかあさんが協力して、庭に立派な畑を作るまでの物語。
種や土を買うところからスタートし、さまざまな種を植え、時には畑を荒らすなめくじを駆除するために夜に懐中電灯を持って畑に行き…。野菜作りの過程が丁寧に描かれ、自分も何か作りたくなる1冊です。

巻末には野菜作りの基本情報が掲載されています!
ウルフさんのやさい畑
冬の間、獲物がいなくて食料に困ったオオカミのウルフさんが、「野菜を食べられるオオカミになろう」と決意し、畑を作るストーリー。
うさぎの子に畑の野菜を食べられてしまったウルフさんが、どういうふうにこの問題を解決したのかが物語のポイントです。

種をまいて野菜を収穫するまでには、長い時間と根気が必要なんだということが伝わる絵本です。
くんちゃんのはたけしごと
お父さんの畑仕事を手伝うことになったくんちゃん。けれど、種をまいたばかりの土を掘り起こしてしまったり、とうがらしの花を摘み取ってしまったり…。
お父さんに注意されたくんちゃんが、お父さんの作業の様子を観察して、畑仕事について学んでいく絵本です。

注意されてもめげずに、お父さんの姿から学んでいくくんちゃんがスゴイ!
14ひきのかぼちゃ
14匹のねずみ一家が、かぼちゃを育てる物語。ねずみたちの視点から、大きく育っていくかぼちゃを見るのは圧巻!
花が咲き、実が大きくなっていく過程や、ウリハムシなどかぼちゃの周りにやってくる虫など、自然の姿が丁寧に描かれます。

ねずみのおじいさんが、かぼちゃの種を「いのちのつぶだよ」と表現するところが好きです。
ジャッキーのトマトづくり
くまの女の子、ジャッキーがトマト作りに挑戦するストーリー。
トマトが花を咲かせ実になっていく過程が描かれるのと同時に、雨や台風から必死にトマトを守ろうとするジャッキーに心を打たれます。最後に登場するトマト料理はおいしそう!

12匹のくまのこが寄宿舎で暮らす日常を描いた人気シリーズ「くまのがっこう」の1冊!
ソフィーのやさいばたけ
おじいちゃんの家を訪れたソフィーは野菜畑でいろいろなものを目にします。
「カリフラワーやブロッコリーはつぼみを食べていたこと」「畑を荒らすアブラムシをテントウムシが食べてくれること」など、野菜畑での1年間を通して、おじいちゃんからソフィへ、さまざまな知識が伝えられます。

文章量が多めで、図鑑レベルに情報量もたっぷり!絵が美しく、ソフィとともに畑での1年間を体験できます。
すいかのたね
子どもたちの好奇心を刺激するばばばあちゃんシリーズの1冊。
ばばばあちゃんが庭にまいたすいかの種。それをたくさんの動物たちが順番に掘り返しては「つまらない」と言って埋め直したので、怒ったすいかの種は勢いよく育ち始め…。

ファンタジー要素の強い物語ですが、すいかの逞しさと強さに、夏のパワーを感じます。
あっちゃんのおせち日記
「自分で作った栗きんとん」を目指して、あっちゃんが畑作業からがんばる物語。
さつまいもの苗植え、草取りやツル返しなど、絵本とは思えないほど畑での作業が事細かに綴られています。欄外のコラム的な情報も必見!

タイトルは「おせち日記」ですが、内容は詳細に描かれた農家の1年!
ぼくのもものき
男の子が園芸店で桃の木を買ってもらい、マンションのベランダで育てるストーリー。
「ベランダで桃を育てられるの!?」と驚きですが、受粉の手伝いなど細かい作業様子もありながら、少しずつ桃の実は大きくなっていきます。

集合住宅のベランダでも、できる範囲で何か育ててみたい!と思える1冊です
はっきよい畑場所
「だるまさんが」でお馴染み、かがくいひろし氏の絵本!
おおずもう畑場所の千秋楽、たまね錦・なすび里・だいこんの嵐など、畑生まれの立派な力士たちが登場! はたしてこの勝負を制するのは誰か。

畑作業や野菜の情報がある絵本ではありませんが、畑という場所が楽しくなる、かがくいさんらしいストーリーです。
畑・野菜に関する写真絵本
おどろきいっぱい!トマト
ある調査では「子どもが好きな野菜1位」とも言われ、生活科の授業で育てることもあるトマトについて、わかりやすく紹介した科学絵本。

ひさかたチャイルドの「しぜんにタッチ!シリーズ」は、写真いっぱい、文章量は適度な量で読みやすくてオススメ!
だいどころのたね
私たちが食べている栗や大豆、多くの果物や野菜に入っている種。それを土に蒔いてみたらどうなるのか?
身近な種が発芽し、成長していく様子を、わかりやすく写真で紹介した科学絵本。

「台所の種」を発芽させる方法も紹介されているので、親子で実践できます!
やさいはいきている
家庭の台所で出る野菜の切れ端。これを水に浸けておくと、芽が出てスクスク育っていきます。
野菜の生命力を写真を通して知ることができる科学絵本。

庭がなくても、ベランダを使えなくても、家の中で簡単に栽培することができるので、真似したくなっちゃう。
野菜の絵本・畑の絵本で充実の親子体験を
いかがでしたか?
絵本を見ながら家庭栽培の参考にしたり、収穫体験前の事前予習に役立ててもらえたらうれしく思います。
コメント