東京・上野にある「国立科学博物館」、通称「科博」には、「コンパス」という名前の子ども広場があります。
コロナ禍の頃から閉鎖されていましたが、満を持して再開!
親と子のたんけんひろば「コンパス」のオススメポイントをご紹介します。
事前予約必須の時間制になっているのご注意くださいませ!
国立科学博物館の子ども広場「コンパス」
親と子のたんけんひろば「コンパス」利用方法
国立科学博物館には「日本館」と「地球館」の2つの建物があります。親と子のたんけんひろば「コンパス」は、「地球館」の3階にあります。
チケット日時予約制で、45分完全入れ替えです。
空席がある場合は当日購入も可能ですが、人気が高くチケット完売率が高いので、事前予約を強くオススメします。
私たちがコンパスを訪れた時、事前予約だと知らずに、入り口でがっかりして帰る親子をたくさん見かけました…。
「コンパス」は「親子で楽しむ広場」なので、子どものみまたは大人のみの利用は不可。0歳から小学生のお子さんが対象ですが、特に楽しめるのは「2~3歳くらいから小学校低学年」だと思います。
2歳以上のお子さんおよび大人は、科博の入館料のほかに別途300円(人)かかります。
予約は公式ページよりどうぞ。
「コンパス」見どころ1:標本アスレチック
「コンパス」で一番のオススメポイントは、標本があちこちに飾られている「標本アスレチック」です。
見てください、このド迫力! 子ども広場にドーンとティラノサウルスの標本がそびえているなんて、他ではできない経験!
アスレチックの内部を通ると、足元や頭上など、あらゆる方向にさまざまな標本を見つけることができます。
ワニの標本の上を通るドキドキ感!
「このトンネルを通ったら、いったい何があるのかな?」と、気分は探検家。
また標本の中には「ミッション」が隠されているものもあります。
たとえばこちらの迫力満点のホッキョクグマ!
よく見ると足元にプレートがあり……
「この部屋のどこかにホッキョクグマの赤ちゃんがいるよ!」というミッション!
同じようにさまざまな標本のそばにミッションがあるので、親子で一緒に挑戦するのもオススメ。
さらに標本の中には、見るだけでなく実際に触ることができる標本もあります。
こちらのタヌキはさわってふわふわの毛並みを体感できます。
標本に触った後は手洗い必須ですが、手洗い場も同じコンパス内にあるのでラクチンです!
「コンパス」見どころ2:標本観察コーナー
コンパスには巨大な標本だけでなく、手のひらサイズの標本も揃っています。
花や昆虫などが樹脂標本になっています。手前にある標本図鑑と照らし合わせて、標本の名前を調べる「同定作業」を体験できます。
ルーペなどもあるので、親子で一緒に道具の使い方を確認したり、細かいところまで観察できます。
「コンパス」見どころ3:本棚コーナー
コンパスは本棚コーナーも充実しています。
自然科学の本を中心に、図鑑類も充実。福音館書店発行の「かがくのとも」シリーズなど、バックナンバーも揃っています。
「科博のイチオシ本ってどんな本?」とチェックするのもオススメ!
たとえばこちらは、我が家が訪れた時にピックアップされていた1冊。
人間と他の動物ではそもそも見え方が全然違うのだということが、わかりやすく描かれた仕掛け絵本です。
「コンパス」見どころ4:工作コーナー
自由に絵を描いたり、迷路などのプリントで遊べる「工作コーナー」もあります。
引き出しを空けると、生き物を題材にした幼児向けの知育プリントも入っているので、いろいろ探してみるのも楽しい!
「コンパス」見どころ5:壁面コーナー
見どころ1~4以外にも、探してみるとコンパス内にはいろいろな知育要素が散りばめられています。
こちらは壁面のホワイトボードで遊べる「ティラノサウルス化石パズル」。
ついつい大きな標本たちに目を奪われがちですが、コンパス内をいろいろ巡ると、親子でさまざまな「発見!」ができるかも。
「コンパス」以外の科博オススメイベント
「来館日にコンパスの予約ができなかった」という場合でも大丈夫!
科博では予約不要のイベントも行われています。
こちらは「かはくのモノ語りワゴン」。
写真は子どもたちが「だます卵と見破る目」というプチ講座を受けているところです。
他の鳥の巣に卵を産み、バレずにヒナを育てたいカッコウと、カッコウの卵を見破りたい他の鳥が、互いに進化し続けてきた「共進化」について、わかりやすく解説してくれます。
「かはくのモノ語りワゴン」は、日本館・地球館それぞれで開かれ、内容も毎回異なります。
タイムスケジュールは地球館1階の受付のあたりに掲示されているので、気になる方はチェック!
国立科学博物館に行く前に読んでおきたい本7選
国立科学博物館を訪れる前に読んでおくと、さらに科博を楽しめる絵本&本をご紹介します。
博物館の一日
親子が「国立科学博物館」を訪れた一日を描いた絵本。
科博の館内図や実際にどんな展示物があるかに加えて、売店やレストランの様子、科博のお休みの日の掃除、ガイド役のボランティアについてなど、科博の表側・裏側それぞれの情報が満載の1冊です。
はくぶつかんのよる
誰もいなくなった夜の博物館で、展示物が動き出す「ナイトミュージアム」を描いた1冊。
美しい絵とともに不思議な世界へと迷い込む物語のおもしろさに加えて、標本や剥製、鉱物などが、具体的に紹介されているので、博物館を訪れる前に読むのがオススメ!
自然史ミュージアムのサバイバル
大人気学習漫画シリーズ「サバイバルシリーズ」の1冊。
自然史ミュージアムを訪れた主人公たちは、不思議な力で動き出した展示物に遭遇。宇宙の誕生、古生代、恐竜それぞれの展示物に追われながらも、必死に博物館から脱出しようとするが…。
ドキドキの物語を通して自然史について学べるので、実際に博物館を訪れた時、楽しみが倍増します。
博物館のバックヤードを探検しよう!
大英博物館やスミソニアン博物館など、世界の有名な博物館の裏側を紹介!
有名な展示物の発掘や修復の過程、驚きの職人技と最先端の修復技術、博物館にかかわる人々の仕事についてなど、普段あまり目にすることができない「博物館のバックヤード」がわかります。
「博物館ではたらく」という興味のきっかけにもぴったりの1冊です。
国立科学博物館のひみつ
国立科学博物館の「日本館」「地球館」それぞれを、研究者たちが案内してくれる科博探検ガイド。
じっくり見ていると、広くてなかなか一日では見きれない科博。こちらの「国立科学博物館のひみつ」で予習して、見たいものをセレクトしておくと、当日スムーズに回れます。
標本バカ
国立科学博物館の動物学者・川田伸一郎博士のエッセイ。子ども向け絵本ではなく、大人向けエッセイですが、1つの話が短くて読みやすいので、読み聞かせにもオススメ。
「ゾウを必死に骨格標本にしたけれど、廃棄処分になる肉の量が多すぎて、とんでもない請求額になってしまった」などなど、「標本バカ」のタイトル通り、川田博士の標本作りの苦労話が、おもしろおかしく紹介されています。
国立科学博物館の子ども広場「コンパス」へ行こう
いかがでしたか?
お子さんが思いきり「コンパス」を楽しめる年齢のうちに、ぜひ一度足を運んでみてください。
我が家も下の子が幼児期のうちに、何度も遊びに行きたい!
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